
輝度の調整
各プリセットは固有の輝度レベルに調整されていますが、この輝度は後から調整できます。すべての
調整済み色空間プリセットの輝度は、48~250 cd/m
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の範囲で調整できます。
注記:電圧に応じてランプが反応するため、輝度を調整済みの値から大きく変更すると、オンスク
リーン ディスプレイ(OSD)メニューに表示される輝度の値が正確ではなくなります。調整済みの値
から大きく変更するほど、白色点の測色が変化します。ディスプレイは目的の作業に合った輝度に調
整することをおすすめします。キャリブレーションについて詳しくは、60 ページの「ディスプレイ
のキャリブレーション」を参照してください。
輝度を調整するには、以下の操作を行います。
1. フロント パネルにある機能ボタンのどれかを押します。
2. メニュー表示ボタンを押して OSD メニューを開きます。
3. [カラー設定]を選択して、色空間設定画面を表示します。
4. [上]/[下]ボタンを使用して[輝度の調整]オプションに移動し、[選択]ボタンを押してそのオプショ
ンを有効にします。
5. [上げる]/[下げる]ボタンを使用して、輝度を目的のレベルに調整します。
注記:[輝度の調整]オプションでは、現在の輝度の値がメニュー オプションの右側に表示されます。
画像調整オプションについて
メディア業界やエンターテインメント業界に特有の作業に合わせて、特別な画像調整オプションが複
数用意されています。以下のセクションでは、作業での用途から見た各機能について説明します。
ビデオ信号の調整
ダウンストリームの RGB 調整
場合によっては、キャリブレーション後に、別のディスプレイまたはプロジェクターに視覚的に一致
させるために、1 つまたは複数の RGB チャンネルのセットアップ(黒)またはゲイン(白)を微調整
することが必要になります。こうした調整は、ディスプレイ ハードウェアの中で、色管理処理ブロッ
クのダウンストリーム(後ろ)に配置されています。10 ビットの精度で調整することが可能です。
RGB ゲインを設定および調整するには、以下の操作を行います。
1. フロント パネルにある機能ボタンのどれかを押します。
2. メニュー表示ボタンを押してオンスクリーン ディスプレイ(OSD)メニューを開きます。
3. [カラー設定]→[ダウンストリームの RGB 調整]の順に選択します。
4. 調整の設定を使用して、別のディスプレイと目的の色が一致するまで、[セットアップ]および[ゲ
イン]を調整します。
ビデオレベルの使用(64–960)
このオプションは、黒より下のフットルームおよび白より上のヘッドルームを含む「ビデオ適正」信
号を正確に表示できるように設計されています。このような種類の信号は、ITU-R BT.709 規格に完全
に適合するビデオ信号を扱っている場合によく発生します。この規格では、黒および白を絶対的なも
のとして扱わずに、黒および白を超える信号も扱えるようにしています。
輝度の調整
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